教育こぼれ話７　高校入試や大学入試での英語の試験の動向

近年、高校や大学の入試において、英語の外部検定試験であるTOEFLや実用英語技能検定（英検）の活用が進んでいます。これは、従来の「読む」「書く」中心の試験から、「聞く」「話す」を含む4技能をバランスよく評価し、実践的な英語力を測定する目的があります。

大学入試における外部試験の導入状況

文部科学省の調査によれば、大学入試で英語外部検定試験を利用する大学は増加傾向にあります。一般入試では、国立大学のセンター試験に換算として活用しており、私立大学では個別学力検査に換算されています。

一部の自治体では、高校入試に英検などの外部試験を導入する動きがあり、「話す」力の評価を重視する取り組みが進められています。

これらの動きの背景には、グローバル化に対応した実践的な英語力の育成があります。従来の入試では「読む」「書く」が中心で、「聞く」「話す」の評価が難しいとされてきました。外部試験の活用により、4技能をバランスよく評価し、教育現場での指導改善を促進する狙いがあります。

外部試験の導入により、受験生は従来の試験対策に加えて、英検やTOEFLなどの対策が必要となる場合があります。特に、英検2級や準1級の取得が優遇措置の条件となるケースが多く、高校初期からの計画的な学習が求められます。